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コモ☆フェス開催! 取引時間延長記念イベント「コモディティ フェスティバル」

取引時間延長記念イベント『コモ☆フェス』レポート

2010年9月21日 六本木「ワールドインベスターズ・トラベル・カフェ」にて開催

※出演者の発言は個人の見解に基づくものです。

司会:本日お越しいただいたディーラーの方々は会社の自己資金を基にディーリングを行うプロップハウスのディーラーの皆様です。オカヤスファンドマネジメントの多那誠さん、アストマックスの成田祐司さん、明治物産の片岡雅一さんです。皆さん公の場に出てお話される機会はほとんどないと思いますので、いろいろと突っ込んで聞いてみたいと思います。

会場のフォト

司会:では、これまで最高のパフォーマンスをあげた、こんなトラックレコードを記録したというのがあればお聞きしたいのですが。

片岡氏

片岡:自慢できるか分からないですけど、石油市場で年間3億円位の利益をあげました。月間だと最高4、5千万円だったと記憶しています。

成田:私は基本的に大きく利益を出すというスタイルではなくて、1日のパフォーマンスもそんなに大した額じゃないのですが、損失のほうでいえば一時約6千万円位のマイナスになったことがあります。

司会:6千万円のマイナスを取り返したのですか?

成田:そうですね。

司会:そのときはやはり精神的に辛かったですか?

成田:そうですね。ここで先物取引のおもしろさっていうのは現物の受渡しができることなんです。最悪、最後に現物の受け渡しをすれば損はしないポジションだから大丈夫という形で社内は切り抜けました。

多那:当社は、5年位前まではディスクレッション系のやり手のディーラーが多かったのですが、今はスプレッド系のディーラーが多いです。当時はスキャルピングという手法で年間数億円稼ぐディーラーが何人かいました。

司会:商品市場は、昔に比べるとボラタイルになり、大変ダイナミックな相場になってきたと思うのですが、皆さんのトレードスタイルなどは変わりましたか。

成田氏

成田:トレードスタイルは大きく変わっていないですが、立会が現在23時まであることで、指標が非常に影響してきています。
特に、米国の雇用統計は一番動きが大きいですね。発表の瞬間は板画面から注文がサーッといきなり消えるんですよ。

司会:立会時間は現在23時までですが、本日の9月21日から朝の4時まで延長となりますね。

成田:ちょうど本日の3時15分にFOMCの政策金利が発表されますが、そこが、たぶん本日の中で一番大きい動きになると予想しています。今まで23時にTOCOM市場は閉まっていましたが、23時に発表される指標が非常に多かった。それが、4時まで延長となって取引機会が増えることにより、チャンスは増えると個人的には思っています。

片岡:自分が一番変わったと思うのは、この何年かのシステムの進化により、ディーラーと個人投資家の差がだいぶなくなってきたと思います。

多那:ディーラーの使っているシステムはスピード優先のシステムですが、それが一般の投資家の方も利用できる環境は整っています。

司会:取得できる情報はプロと個人投資家とで格差はありますか。

成田:私の情報源はコストさえかければ誰でもとれるものなので、基本的に変わらないと思いますし、取引システムに関しても、ブローカーはプロの環境と同じものを個人投資家に提供しはじめてきています。

司会:プロの方々が、実際の自分の取引手法をオープンにすることはなかなか難しいとは思いますが、トレードスタイルはどんなものかお聞きしてもよろしいですか?

多那氏

多那:当社は、カレンダースプレッドや商品間、市場間などのスプレッド手法です。しかし、単純なスプレッドでは利益をあげることは難しいので、複数の手法を組み合わせてそれを組み替えながら運用しています。あんまりリスクをとらずに、安定して継続していけるような手法です。
常にどちらかにヘッジがかかっていて、そのヘッジに対してまたヘッジとか、かなり複雑に組んでいるので、どう動けば利益を出せるのか理解するのに時間がかかるような複雑なポジションもあります。

片岡:自分はトレンドフォローのシステム売買をずっとやっています。

司会:今の相場は激しいボラティリティでレンジ内の動きになることも多くないですか?

片岡:多いです。そこは、生きていくためにたまに逆張りもしますが、根底にあるのはトレンドフォローですね。

成田:私は、CMEとNYSEのゴールドとTOCOMのゴールドの裁定取引なので大きくは儲からないですね。両方の市場で手数料と証拠金がダブルにかかり、コストが非常にかかります。逆に、さきほどお話した損失はよほどのことがない限り起こらないという前提でしたので、必ずしも利益を出せるというスタイルではないかもしれないですね。

司会:取引の機会を皆さんどのように見出しているかということを聞いていきたいと思います。テクニカルやファンダメンタルなど指標はいろいろありますがいかがですか。

片岡:自分はテクニカル派です。テクニカルにも結構いろいろありますけど、自分にあったテクニカル分析を使えばいいと思います。自分自身はそんな高度なものを使ってなくて、移動平均を改良したものを使ったりしています。移動平均っていうとばかにされそうですけど基本です。

多那:基本的にはデイトレーディングで短期売買ですから、長期の見通し等はあまり関係ない。ただ、立会時間が朝4時までになると、オーバーナイトも可能になり、少しスパンの長い取引もできるようになってくると思います。大きなサイクルを取りに行くとか、そういうことも可能になるのかなと思いますね。

司会:立会時間が延長されることによって、取引手法が変わる可能性はあるということですね。

 

会場のフォト2

司会:売買のサインや手法はお答えしにくいかと思います。では、相場で勝ち残るコツとか鉄則みたいなものはありますか?

成田:大きく利益を出せるかどうかではなく、自分の勝てるやり方を早く見つけるのが一番なのかもしれないですね。必ず勝てるっていうやり方があれば、おのずと長くやっていけると思います。大損はしないけれども、コンスタントに利益を出せればいいのかなと個人的には思います。あとは、負けたときは早く寝るっていうのがいいんじゃないですか?

司会:負けたときはさっさと逃げろと?

成田:さっさと手仕舞いをして、忘れて、また次の日にいく。

片岡:成田さんのおっしゃるとおりだと思います。相場に入っていく自分なりの自信の持てる武器を一つでいいから見つけて、それを忠実に実行できるかどうか、それしかないですね。

司会:多那さんから見て、生き残っているディーラーの特徴というのは?

多那:一般の投資家の方々は、どうしても、思惑だとか相場感とか、そういうもので取引をするんですけど、ディーラーは職業ですから、自分なりの売買ルールを全部決めてそれを着実に守る、利益があがらなければそのルールを変えていく。感情的なものとか思惑的ものは一切入れないという感じです。

司会:ルールをつくってそこから外れないというのは大事だということですね。

多那:少し機械的にはなりますけども、やはり感情が入ると本来取引しなきゃいけないところで手が出なかったりとか迷ったりしますので、ルールを決めて必ず実行するっていうのが職業としては大事だと思います。

司会:感情的になりやすい人は向いてないですか?

多那:いや、そんなことはないですよ。

成田:昔は周りで負けている人がいると、机を叩いたりとか、ドカッ、バキッて音が聞こえてましたし。

多那:相場ですから、勝ったり負けたりがあるので感情的にはなるんですよ。だから、騒ぎますけど、騒いでいるときはもうちゃんと手仕舞いしています。冷静な部分を持って、後は騒いでいるだけみたいな感じです。

司会:ということで、そろそろお時間となってしまいました。今日はプロのディーラーの方々にいろいろとお話を伺いました。どうもありがとうございました。

 

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