日経・東工取商品指数先物取引の商品設計の見直しについて

2011.2.18
株式会社 東京工業品取引所

1.趣旨

 当社では、昨年3月23日に日経・東工取商品指数先物取引(TOCOM NEXT)を試験上場(※)しました。しかしながら、本指数先物取引は、上場以来、市場価格と決済価格(原商品から求められる理論値)が乖離する状態が継続しており、これにより、新規建玉直後の値洗いにおいて追証が発生したり、寄付直後に大きく価格が変動することでロスカットが発動するなどにより、結果的に市場流動性が著しく低下することとなりました。現在は市場価格と理論値の乖離は一時的には縮小しているものの、流動性の向上の傾向は見られず、この状況を放置すれば、さらなる流動性の低下を招き、委託者をはじめ、取引に参加されている方々に不測の損失が発生する恐れがあります。

 当社では、このような問題に対応するとともに、本指数先物取引上場の所期の目的の一つであった、インフレやコモディティの価格変動に対する投資・ヘッジ手段の提供という社会的使命を今後も果たしていくためにも、この度、取引要綱の抜本的な見直しが必要と判断致しました。

 具体的には、本指数先物取引を限日取引から限月取引に移行し、最終決済日において全ての建玉を理論値にて決済することにより、市場価格と理論値の乖離の解消を図るとともに、日々の帳入数値を現行の理論値から市場価格に変更することで、上記の追証やロスカット発動等の問題の解消を図ることと致します。移行にあたっては、本変更についての十分な周知期間を設定し、また、既に限日取引の建玉を保有している方々が円滑に限月取引に移行できるように致します。

 本変更の実施時期につきましては、下記取引要綱変更に係る経済産業大臣(経済産業省)の認可を取得することを前提として、2011年5月2日に新甫発会する2012年3月限から限月取引を開始したいと考えております。また、限日取引の建玉については、2012年2月29日をもって、未決済の全ての建玉が同日の帳入数値(理論値)にて自動的に最終決済されます。

 本変更の趣旨をご賢察の上、何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

:当社業務規程第9条の2第4項に基づき、試験上場期間は2013年3月23日まで。

2.移行スケジュール(予定)

2011年5月 2日: 限月取引開始(当初は2012年3月限よりスタート)
2012年2月29日: 限日取引終了

3.新取引要綱案(抜粋)

  限月取引 (試験上場)
市場 日経・東工取商品指数市場
取引の対象 日経・東工取商品指数
取引の種類 指数先物取引(限月取引)
取引単位/呼値の単位 約定数値×10,000円 / 0.1ポイント刻み
限月

新甫発会日の属する月から起算した6ヶ月以内の2限月制
(3,6,9,12月限のうち、期近2限月を常時取引)
※最初に発会する2012年3月限のみは例外的に6ヶ月以上の取引期間となります
  (2011年12月末新甫発会の2012年6月限より通常運用)。

最終決済価格 最終決済日の日中立会の原商品の始値より算出した日経・東工取商品指数の小数点第2位を四捨五入した値(小数点第1位まで算出)にて現金決済(ただし、最終決済日の日中立会において原商品の約定価格が形成されない場合は、日経・東工取商品指数算出細則に基づき、夜間取引の直近約定価格により算出する)。
取引最終日 各限月の月末最終営業日の前営業日の日中立会まで(15:30まで)
最終決済日 各限月の月末最終営業日 (15:30以降に最終決済価格にて最終決済)
新甫発会日 取引最終日の翌営業日の日中立会より(午前9:00から)開始
帳入数値 日中立会終了前一定時間の約定数値と取引数量の加重平均値(VWAP) (他の先物市場と同様)

 

※お問い合わせ(担当部署): 市場構造研究所

以 上

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