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2017.8.2

 

株式会社東京商品取引所(東京都中央区・代表執行役社長 濵田隆道、以下東商取)は、貴金属受渡制度の見直しとして、申告受渡制度及び受渡条件調整制度を変更し、受渡当事者の合意に基づく、倉荷証券によらない金地金等の現物による受渡決済を可能とします。当該の規程変更は2017年8月1日に施行し、2017年8月限以降の限月から実施します。

東商取の貴金属市場では、不特定多数が参加する先物市場としての性格上、品質の確保と維持を図りつつ、地金流通の容易性を担保するために、受渡しには製造業者が精錬し指定倉庫に直接搬入したものを対象に発券した倉荷証券を使用することを原則としています。しかし昨今、海外の委託者を中心に、現物地金の授受による受渡しを希望する声が高まっています。今般、こうしたニーズに応えて、受渡当事者が合意した内容による受渡しを可能とする制度である「申告受渡制度及び受渡条件調整制度」を変更するものです。

変更後は、国内の貴金属加工業者などが海外の業者から購入した地金を倉荷証券化せずそのまま受渡しを行ったり、海外の金融機関などから買い付けた地金を倉庫内で所有権の移転により受渡しを行ったりすることも可能となります。特に倉荷証券の発券資格がない貴金属の当業者や金融機関にとって、当社市場で受渡しを行う際の制約が大幅に緩和されます。

これに併せ、受渡場所を拡充するために、米国を本拠に世界各国に拠点をもち、輸出入の通関業務にも精通する物流業者であるブリンクス社の日本法人、ブリンクスジャパン株式会社(東京都港区)を当社の指定倉庫に加えます。同社の顧客である海外の当業者や金融機関に対する当社市場の利便性向上に資するものと考えています。

東商取では、先物のみならず現物取引まで扱う総合コモディティ市場の実現に向け環境整備を進めており、今後も市場利用者の多様なニーズに適切に対応し、市場の利便性向上とさらなる活性化を図ってまいります。

[参考] 主な制度内容

項目 変更後・申告受渡 変更後・受渡条件調整
対象商品 金、銀、白金、パラジウム
利用可能対象者 当業者、取引参加者、当社が適当と認めた者
受渡当事者の決定 渡方及び受方の合意
申出期間 納会月の前月第一営業日から
納会日の2営業日前まで
納会日の翌営業日まで
申出手続き 渡方及び受方が連署した申請書等当社が定めた書類が必要
受渡供用品 金 99.5%以上
銀 99.9%以上
白金 99.95%以上
パラジウム 99.95%以上で
受渡当事者間で合意したもの
形状は問わない
・ 当社が指定したブランド以外でも可
・ 複数ブランドの組合せも可
・ バージンバー以外でも可
受渡場所 既存の当社指定倉庫及びブリンクスジャパン*のうち、受渡当事者間で合意した倉庫
受渡方法 受渡当事者間で合意した方法 (名義変更、荷渡指図書の発行等)
受渡日 成立日の翌々営業日から
偶数月月末最終営業日までの間
偶数月月末最終営業日
受渡値段 成立日の帳入値段 当月限の受渡値段
故障の申し立て 不可

*1ブリンクスジャパン株式会社東京オペレーションセンター(東京都荒川区町屋1-38-16)

※変更規程は「貴金属受渡細則」、「貴金属市場管理細則」、「貴金属申告受渡実施要領」、「貴金属受渡条件調整実施要領」です。

 

 

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