ゴム市場の受渡制度について - 受渡制度

 現物先物取引では、当月限の建玉について納会日までに差金決済を行わず、「売り」「買い」の建玉を保有した場合、現物の受渡しを行うことになる。ゴム市場の場合、この受渡しを「基本受渡し」といい、この他に受渡しに柔軟性を持たせた制度として「早受渡し」、「申告受渡制度」、「受渡条件調整制度」、「ADP制度」がある。

※本ページにおける「取引参加者」とは、市場取引参加者と受託取引参加者をいう。(当社の市場において、受渡の当事者となりうるのは市場取引参加者と受託取引参加者のみである。)
なお、受渡代金に係る消費税については、別ページ参照

ゴム (RSS3)

第1項 基本受渡し

項目 受渡要件
受渡供用品 国際規格によるリブドスモークドシート3号及び同4号

受渡供用品の要件

① 指定倉庫への庫入れ及び輸入通関が完了し、かつ、輸入通関完了の日から1年を経過していないもの。
② 受渡単位ごとに同一荷口の梱をもって構成されていること。
③ INTの記号並びにマレーシア、シンガポール、及びタイ産出のものにあっては、パッキングハウスの記号又は登録番号が梱に表示されていること。
④ 梱の表示量目が次のいずれか一種をもって構成されていること。
・ 100キログラム
・ 101.6キログラム
・ 111.11キログラム
・ 112.9キログラム
・ 113キログラム
・ 113.4キログラム
受渡日 毎月末日正午まで。ただし、12月は28日の正午まで。
なお、当該日が休業日又は大納会に当たるときは順次繰り上げる。
受渡場所 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、静岡県、及び愛知県所在の営業倉庫のうち、当社が指定した倉庫(静岡県及び愛知県については、ゴム市場管理細則に定める場合であって、当社が必要と認めた場合の受渡しに限り、適用する)。
受渡値段 清算機構が定める当月限の最終帳入値段。
(委託者が受託取引参加者を通じて受渡しを行った場合の受渡値段は、受渡しに係る売買を行ったときの約定値段である。)
受渡品のクレーム処理 受渡細則の「故障荷口の処理」に基づいて処理するものとする。
受渡代金の計算方法 1. 取引所-取引参加者
受渡値段×受渡枚数×5,000(kg)+消費税
2. 委託者-受託取引参加者
約定値段×受渡枚数×5,000(kg)+消費税

第2項 受渡手続きの方法

期日 受渡手続き
納会日の前営業日 委託者は午後4時までに、渡方であるときは倉荷証券を、受方であるときは買付けに係る
総取引金額を受託取引参加者に差し入れる。
納会日の翌営業日 渡方は午後1時までに、荷渡通知書及び検品指図書を取引所に提出する。
納会日の翌々営業日 受方は午後5時までに検品及び検量を行う。
(但し、受方が受渡品の決定した日の翌営業日の午前10時までに当社に検品又は検量を請求した場合、又は検査証明書が添付されている場合をのぞく)
受渡日の前営業日 取引所は、受渡日の前営業日の正午までに、受方及び渡方に対し、受渡代金及び受渡代金に係る消費税相当額を通知する。
受渡日の前営業日 渡方は午後1時までに倉荷証券を取引所に提出し、受渡日に受渡代金等の支払いを受ける。
受渡日 受方は正午までに受渡代金等を取引所に差し出し、これと引き換えに倉荷証券を受け取る。

第3項 早受渡し

 当月限の建玉を有する取引参加者は、その全部又は一部について、受渡日以前の受渡しを行うことができる。これを早受渡しという。

早受渡しに係る手続きについては、「ゴム受渡細則」第8条~第10条を参照。

第4項 申告受渡制度及び受渡条件調整制度

申告受渡制度 受渡条件調整制度
定義 1番限月の建玉を有する取引参加者が、合意により受渡を行うことについての契約等を当月限納会前に締結し、その旨当社に申し出ることによって行われる受渡 納会後において、受渡当事者が受渡条件について協議を行い当該当事者間で合意した場合に、受渡品等について合意した内容により行われる受渡
利用可能対象者 当業者、取引参加者、当社が適当と認めた者 同左
受渡当事者の決定 渡方及び受方の合意 同左
申出期間 前月限納会日の翌営業日から当月限納会日の2営業日前まで 納会日の翌営業日まで
申出手続き 渡方及び受方が連署した申請書並びに委託者との合意書が必要 同左
受渡供用品 輸入通関が完了した生ゴムであって受渡当事者間で合意したもの
ただし、TSRは除く
※種類、グレード、形状は問わない
※登録シッパー以外でも可
※複数工場の組合せも可
※定形のマーキング以外でも可
同左
受渡場所 本邦所在の受渡当事者間で合意した場所
※東海、関西、九州の倉庫などでの受渡しが可能
同左
受渡方法 受渡当事者間で合意した方法
※受渡しを確約する書面を提出(名義変更の指示、荷渡指図書の発行、現物契約書の提出等)
同左
受渡日 当月限第1営業日から月末最終営業日までの間であって、成立日の翌々営業日以降の日 月末最終営業日
受渡値段 成立日の帳入値段 当月限の受渡値段
品質検査 受渡当事者間の合意による 同左
故障の申し立て 不可 同左
取引受渡証拠金 あり なし

第5項 ADP制度

 納会後において、受渡当事者間で当社が定めた受渡条件とは異なる方法で受渡決済を行う旨の合意が成立した場合、その旨を当社に申し出て、当社の承認を得ることによって、当該受渡が完了したものと扱う制度のこと。

第6項 その他

 その他、ゴムの受渡しに関する規定については、東京商品取引所ホームページに掲載されている以下の諸規程を参照のこと。

ゴム(TSR20)

第1項 基本受渡し

項目 受渡要件
受渡供用品 技術的格付けゴム(以下「TSR」という。)20番のうちタイ産のStandard Thai Rubber(以下「STR」という。)20番であって、次項に定める要件を満たしたもの。
受渡供用品の要件 ①タイ産STR20であって、その生産日が受渡し時点において3ヵ月以内であること
②包装形態はシュリンクラップ(木製又はプラスチックパレット)
③当社が承認したTSR工場によって生産されたもの
④タイ王国により品質検査を行なうことが指定されたTSR工場の品質検査証明書が添付され、その発行が受渡し時点において3ヵ月以内であること
⑤タイ王国により定められた最新のTSRの品質規格を満たしていること
⑥受渡単位ごとに同一工場で生産され、品質検査証明書の発行日が同一であり、同一荷口のベールをもって構成されていること
受渡場所 バンコク港、レムチャバン港、ペナン港
受渡場所の選択権 渡方
受渡方法 受方が指定する船舶に船積み(FOB)
船舶(コンテナ)の手配 受方
船積日 当月限の第10営業日以降から翌月15日までの間
受渡日
(書類の授受)
船積日から起算して第9営業日までの間に受渡しを行う。
※船積日の第5営業日後までに写し、その日から第4営業日後までに原本を提出する
受渡書類 船荷証券(B/L)、品質検査証明書、インボイス、パッキングリスト、品質・重量証明書、原産地証明書その他のうち受方が指定したもの
受渡値段 清算機構が定める当月限納会日の最終帳入値段
(委託者が受託取引参加者を通じて受渡しを行った場合の受渡値段は、受渡しに係る売買を行ったときの約定値段である。)
受渡代金の計算方法 1. 取引所-取引参加者
受渡値段×受渡枚数×20,160(kg)
2. 委託者-受託取引参加者
約定値段×受渡枚数×20,160(kg)
責任の範囲 全量船積される時点までは渡方
受渡品のクレーム処理 仕向地で陸揚後45日以内に申し出る。
その後、当事者から事情聴取し、受渡・品質委員会にて協議の上、処理の仲介斡旋を行うか、TSR国際契約で定められた仲裁センターの仲介を斡旋する。
受渡証拠金 あり
クレーム申出完了まで預託

第2項 受渡手続きの方法

期日 受渡手続き
納会日の翌営業日 正午までに、渡方は荷渡通知書及び受渡明細届出書を、受方は荷受通知書及び受渡明細届出書を取引所に提出する。
納会日の翌々営業日 受渡当事者の決定
船積日の7営業日前まで 受方は船積日を指定する船積通知書(※)を渡方に通知する。
※船積通知書は、渡方及び受方の連署にて取引所に提出する。
船積日の前日 取引所は、船積日の正午までに、受方に対し、受渡代金を通知する。
船積日 受方は正午までに受渡代金等を取引所に差し出す。
船積日の5営業日後まで 渡方は受渡日を確定する受渡通知書(※)及び受渡書類の写しを受方に通知する。
※受渡通知書は、渡方及び受方の連署にて取引所に提出する。
受渡日 渡方は正午までに受渡書類を取引所に提出し、受方は受渡書類を受け取る。
受渡日の翌々営業日まで 受方は受渡日の翌々営業日午後3時半までに受渡完了通知を取引所に提出する。
受渡完了通知書の
提出日の翌日
渡方は受渡完了通知書の提出日の翌営業日正午に受渡代金の支払いを受ける。

第3項 申告受渡制度及び受渡条件調整制度

申告受渡制度 受渡条件調整制度
定義 当月限納会前に、受渡当事者間が受渡条件について協議し、合意が得られた場合に当該条件を申告して行われる受渡 当月限納会後に、受渡当事者間が受渡条件について調整し、合意が得られた場合に当該条件により行われる受渡
利用可能対象者 当業者、取引参加者、当社が適当と認めた者 同左
受渡当事者の決定 渡方及び受方の合意 同左
申出期間 【成立可能期間】
納会月の月初第1営業日から納会日の2営業日前まで
・月初第1営業日から相手方決定まで
・相手方決定から船積日の3営業日後まで
申出手続き 渡方及び受方が連署したゴム申告受渡通知書を提出 渡方及び受方が連署したゴム受渡条件調整通知書を提出
受渡供用品 基本受渡の受渡供用品に加え、受渡当事者間で合意したもの
※他TSR(SIR、SMR、SVR等)でも可
※他グレード、他スペック、他品種でも可
※メタルボックスでも可
※当社が承認したTSR工場以外によって生産されたものでも可
同左
受渡場所 基本受渡の受渡場所に加え、受渡当事者間で合意した港
※他のタイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ベトナム等の港でも可能
同左
受渡場所の選択権 受渡当事者間で決定 同左
受渡方法 受方が指定する船舶に船積み(FOB)
※基本受渡と同じ
同左
船舶(コンテナ)の手配 受渡当事者間で決定 同左
船積日 当月限の前月第3営業日(成立日の2営業日後)から当月限末日までの間 当月限の第10営業日から翌月末日までの間
受渡日(書類の授受) 船積日から起算して第9営業日までの間に受渡しを行う
※船積日の第5営業日後までに写し、その日から第4営業日後までに原本を提出する
※基本受渡と同じ
同左
受渡書類 基本受渡の受渡書類に代えて、受渡当事者間で合意した内容(書類のコピー、現物契約書など)でも可 同左
受渡値段 成立日の最終帳入値段 当月限納会日の最終帳入値段
受渡代金の計算方法 1. 取引所-取引参加者
受渡値段×受渡枚数×20,160(kg)※
2. 委託者-受託取引参加者
約定値段×受渡枚数×20,160(kg)※
※基本受渡と同じ
※20,160(kg)の場合
同左
責任の範囲 基本受渡に加え、受渡当事者間で合意した内容でも可 同左
受渡品のクレーム処理 受渡当事者間で解決 仕向地で陸揚後45日以内に申し出る。
ただし、受渡供用品、受渡場所及び責任範囲が基本受渡と同条件により受渡しが行われた場合に限る。
受渡証拠金 あり
受渡完了まで預託
同左

第4項 ADP制度

納会後において、受渡当事者間で当社が定めた受渡条件とは異なる方法で受渡決済を行う旨の合意が成立した場合、その旨を当社に申し出て、当社の承認を得ることによって、当該受渡が完了したものと扱う制度のこと。

第5項 その他

その他、ゴムの受渡しに関する規定については、東京商品取引所ホームページに掲載されている以下の諸規程を参照のこと。

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