変動要因

ゴム価格を動かす主な要因

  1. 天然ゴムの生産動向

    世界の天然ゴム生産量は、タイ、インドネシア、ベトナムの3ヵ国で世界全体の70%を占めています。天然ゴムは一年を通して生産されますが、TOCOMゴム市場の標準品であるRSS3及びSTR20※の生産国であるタイの生産量は、2月後半から春先にかけて乾季の到来とともに減少し、雨期にあたる11月から翌年2月中頃までは増加します。しかし、年によっては乾季、雨期の到来にズレが生じると生産量が増減するため、生産国の天候から目が離せません。特に異常気象には注意が必要です。※STR20はタイ産のTSR20

  2. 世界の景気動向

    天然ゴムの需要は、世界の景気動向、とりわけ自動車の生産・販売台数に左右されます。自動車の生産台数は経済成長や景気動向に伴うところが大きく、世界最大の自動車生産国・天然ゴム消費国となった中国、主要な自動車生産国である米国・日本・欧州における景気動向と自動車の生産・販売台数は注視する必要があります。

  3. 原油価格の動向

    原油価格が高騰すると、ゴム価格は上昇し、逆に原油安となるとゴム価格が下落するという連動性が見られることがあります。その要因は、合成ゴムと天然ゴムの相互代替の関係で、合成ゴムは石油製品である石化原料のナフサから作られるため、一般的に原油が価格上昇するとナフサの価格も上昇し、合成ゴムの価格上昇に繋がるからです。一方、原油安であれば、合成ゴムの価格が下がってその需要が増加し、天然ゴムの価格を押し下げる要因にもなります。

  4. 為替動向

    生産者はタイ・バーツ、インドネシア・ルピア、ベトナム・ドンなどで、また輸入国はドル、ユーロ、円、人民元などの自国通貨で最終決済します。その交換レートになる為替の動きは、ゴム市況に直接的な影響をもたらすため、その動向は注視する必要があります。